2009年7月北海道ツーリングひとコマ(後編)

 今回はオフロードバイクで林道を走る、という目的のうち、最大目標が今回向かう函岳。
この美深アイランドキャンプ場からすぐの場所なので、天候を見てアタックすることに。
さあ、目的地に到着できるでしょうか?

おはようございます。美深キャンプ場の朝です。夜の間に雨は上がったようですね。写真はキャンプ場前にある、美深温泉です。一人400円ですよ。
今日アタックしたい函岳方面は・・・。こりゃ確実に雲がかかってるなぁ。こけさん曰く「昼まで待ってみたら?」とのこと。ここはおとなしく回復を待ちます。
キャンプ場内です。料金も安くて温泉も目の前にあり、ゴミも有料ながら引き取ってくれる、ほぼ理想のキャンプ場ですね。居心地いいので、長期滞在者がいるのも分かります。
どうも天候回復に時間がかかりそうなので、じゃあということで、北にある豊富温泉まで行ってみることに。もう北海道はあちこちで蕎麦の花が咲いています。
実はちょっと距離を見誤り、なんと100kmも走るハメに。ようやく着いた豊富温泉、町営風呂って雰囲気ですね(笑)。ここの特徴はというと・・・
もともとは石油関係の掘削を行っていたところ、温泉が湧いたという豊富温泉。すでに駐車場横の、このくみ上げ設備から石油の匂いがプンプンします。
湯船に向かうと・・・うんわっ!すごい油臭い!ま、まぁは入れないほどではないので入ってみると、湯はかなりいい!泉質とか温度とか、すごく身体にいい感じです。
すっかり温まって温泉を出ました。ここの食堂のジンギスカンも気になったんですが・・・。しかし、天気はまだどんより曇り空。とりあえず戻ろうか・・・。
函岳にアタックすることを考えると、あちこちより道ができませんでした。豊富温泉に向かう途中にあった、トナカイ牧場ですが・・・。残念ながらパスすることに。
豊富の街中で発見した、砂箱です。冬季滑らないようにまく砂を保管する入れ物ですね。なかなかユニークですね。
豊富温泉は北緯45度線を越えることになります。オロロンラインが有名ですけど、こちらの道道にもこんなモニュメントがありました。
せっかくだからと、JRの駅にも寄ってみました。南幌延の駅です。せいぜい列車1両が止まれる程度。この辺りには、駅の真裏にある家1件くらいだけどなぁ。昔はもっと人がいたんだろか?
ユニバーサルデザインの一環で、この駅にも「W70」とマークが入っていますね。それにしても結構年季の入った看板ですねー。
お昼はこの音威子府で食べることに。以前にも来ましたね。ここでのお昼はというと、常盤軒のお蕎麦です。
やっぱりここの黒いそばは独特の味がします。でも食べたくなるんですよねー。おにぎりもあったのでそれも買いました。あ、でも天ぷらは非常にアレなんで、それ以外を頼んだほうがいいです。
駅蕎麦なのに、ここのお蕎麦はいろんな雑誌やTVで取り上げられたことから、ライダーはもちろん、その他旅行者やサラリーマンまでやってきます。今日も普通のサラリーマンが食べにやってきましたよ。
どうにも天候が不安ですが・・・、美深まで戻ってガソリンを補給した後、函岳にアタックすることに。ここを右折しておよそ32キロ・・・
数キロ舗装された道道を走りますが、ここからは美深歌登大規模林道と呼ばれる未舗装路に。いよいよジェベルが威力を発揮します!
最初は一部で荒れ気味の部分もありましたが、以外とフラットで走りやすい。何よりオフロードバイク、軽いしタイヤが違います。安定感が全く違いますね。これは楽しい♪
函岳へ向かう分岐の加須美峠へ到着。およそ15キロほど。ここまでは親切にキロ数表示なんかもあって、分かりやすい道でした。途中ランドクルーザーが飛び出してきた時はびっくりしたけど。
加須美峠からは函岳レーダー道路となりますが、こちらもフラットで走りやすい。結構気分よく走っていたんですが、そうしたら・・・
写真を撮るためにふとバイクを止めたら、あっ!雲がもうそこまで来てる!・・・うーん、まだ標高上げていくみたいだけど、果たして大丈夫だろか?
こんな風に道はまだまだ標高を上げるそぶりを見せています。雲の真っ只中では展望は開けないだろうなぁ・・・
加須美峠から10キロほど、ガスが濃くてスピードが出ず、結構時間かかって函岳山頂到着です。やっぱりダメだったなぁ〜
この先にレーダーがあって山頂なんですけど、無常にもゲートが閉められていました。まあ開いていても何も見られないけど・・・
どうやら晴れていたら、こんな展望が見られるようです。利尻島を除けば道北方面で一番といえるほど高い山だから、天候の変化は激しいんでしょうね。
仕方ないので美深歌登大規模林道の残り半分を走るべく、加須美峠まで戻ります。途中でこんなまっすぐなフラットダートが。これならかなりのスピード出ますよね。
この写真は美深歌登大規模林道の終点近く。山を下るルートの途中は結構気合入れて走っていたので、写真を撮る余裕なし(笑)。もっとも、走りやすい道ではありましたけどね。
そのまま続けて風烈布林道を通り、オホーツク沿岸へ出ることにしました。ここも走りやすい林道と教えてもらっていたので、続けて挑戦です。
高低差もそう大きくなく、またタイトなカーブもそんなに無いので、ここも走りやすいダートです。しかし、そんな道だもんで、ついスピードあげてしまった挙句・・・
ゆるい右カーブなのに、回りきれずにこの藪にバイク後と落っこちました(笑)。あせってましたけど、バイクがエンジンかかったので一安心。これで動かなかったらどうしようかと思った(笑)
エンジンのパワーを利用して、よっこらしょうと道にバイクを上げることに成功。いやー、なめたらアカンぜよ(笑)。ホントはもう2本ダート走る予定でしたが、道道で引き返すことに。
道道880で戻る途中、鹿の群れを発見。めったに車が通らないからか、不思議そうにこっちを見てました。望遠レンズに変えようかな?と思ったら、一声ないて皆どこかへ行ってしまった。くそっ。
こんな舗装路なんだかダートなんだか分からない道を走りつつ、道道120号へ戻り、美深へ戻ってきました。面白さも怖さも教えてもらった1日だったなぁ。
美深のスーパーでこけさんと合流し、今日もキャンプ宴会です(笑)。ピヤシリ林道へ行っていたとの事。ホントはそこも走りたかったんだけどなぁ。
こけさんは豚肉の味噌ジンギスカン風。いやー、これがなかなかうまかった。ピーマンともやしもいい仕事してます(笑)
ワタクシはベーコン入りトマトとなすの煮物。煮るだけだから簡単(笑)。地元のスーパーで買ったトマトは、地場の物なのか、味にそんなに酸味がなかったなぁ。
夜には星も見えて、これなら明日の朝に際アタックできるなぁといっていたものの、朝起きたらこんな風景。コリャだめだ・・・。
何とか晴れてくれんか〜と願いつつ、サンドイッチを炙って朝食。今回バーナーを、カセットガスが使える物を購入して使用してます。ちょっと足が動くのが難点だなぁ。
こけさんも今日で美深を撤収するんで、荷物の整理中。しかしまあ、一体どうやったらあのバイクにこれだけ積めるのか?と思う量です。
歯磨きしてテントに戻る途中、サイトにこんなでっかいきのこが生えているのを発見。食えるきのこだったらいいのになぁ〜
ちなみにどのくらい大きいかというと、この写真見てください。右下にカメラレンズの蓋があります。まさにマリオが手に持ってるきのこの大きさですよ(笑)
ようやくこけさん家財道具一式がバイクに乗りました(笑)。ってか、人が乗るスペースがあるんか?って見えますよね。
美深のセブンイレブンでこけさんと別れ、こちらは美深国道を朱鞠内湖に向かって走ります。バイクはしもPさんちに預けて一度戻る予定なんですが・・・
おっと、幌加内町に入りましたね。この看板を見て、思わず水曜どうでしょうを思い出したのでした(笑)。
クリスタルパークまでやってきたので、ちょっと立ち寄ってみましたが、-41.2度といわれても、全然想像できない寒さなんですけど。
ここはキャンプができるのかな?と思って寄ってみたんですが、どうもそんな場所はなさそうな・・・。きれいに整備してあったので残念。
折角なので、帰りがてらダートを走ってと思い、道道528を走ろうとしたら・・・あれっ?通行止めなの?うーんどうしようか?
看板を見て悩んでいたら、ちょうど農作業に向かうおじさんが横に止まって、この先は通行止めになってるから行けないよと教えてくれました。おじさんありがとう。
仕方なく国道に戻り、国道275を南下していると、道の駅近くでこんな鉄道遺構が。どうやら深名線の鉄橋のようです。きちんと手入れをしているので、きれいに残っていますね。
そのまま下って、幌加内町にある鉄道資料館に寄ってみました。深名線の資料が展示されていました。廃止になって14年経つようです。
最も初期の深名線の時刻表です。大正13年とありますね。この頃は、列車が3本行き来していただけのようです。これからどんどん北海道が開発されたんでしょうが。
さて、お昼になったので、ランチは旭川で食べることに。道道72号線で峠を越えて、旭川市内へ向かいました。今日のランチは・・・
旭川ならやっぱここでしょう、ってことで、みづののしょうがラーメンを食べることに。今までの成績1勝2敗だったので、今日は開いているかなぁ?・・・開いてた(笑)
早速注文、いただきまーす。スープだけでなく、麺にもしょうが入ってるそうです。身体が熱くなってきた。大体ここに来る人は皆、このしょうがラーメンを食べに来ているようです。
食べた後は、しもPさんちに向かう途中の小ネタ拾い(笑)。道道4号の新城峠の景色です。小さいですが、美瑛のような丘陵とマップにありました。なるほど。
電線がちょっと残念ですね。丘のほうに登ったら、面白い景色がみれたかなぁ?さすがに美瑛・富良野ほど広くないのが有名になれないネックか?
そこから少し南に下ると、黄金水松という、樹齢3000年のイチイの木があるので見てみました。さすがにおおきい!ここは1組老夫婦が見学に来ていましたね。
白樺の木の周りを見れば、ここもたくさんのきのこが生えています。白樺の木はきのこが群生しやすいんですかね?
時間が少なくなってきつつ、芦別川沿いにこんな鉄道遺構を見つけてびっくり。うーん、旧国鉄のものなのか、私鉄のものなのか分からないのが残念。
必死で走ってしもPさんちにバイクをお預けし、千歳空港でようやく一服。やっぱり最後にクラシックを一杯飲んでいかないと。
飛行機は飛び立ってしまうと雲の上。それにしても、この7月は天候不順ですっきり晴れませんでしたねぇ。暑くなくて助かったけど・・・
小腹が好いたので、売店でこんな大福を買ってもぐもぐ。来月の北海道はどうしようか、悩みながらの一時帰還でした。

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